一人部屋に残された土方は、沖田が座っていた場所を見据えたままため息をついく。 「沖田総司だから心配なんだよ」 「土方副長、尾方です」 「おお、入れ」 土方の憂いは誰にも届く事はなく、空気に溶けていった。