放課後の校舎。 俺達しかいない廊下。 外から聞こえる他の生徒の話し声。 静かに吹く初夏の風。 自分の心臓が速くなっていくのがよくわかる・・・ 沈黙と緊張に耐えられなくなった俺は下を向いた。 次に顔を上げた時、 紙を開いた時一瞬だけ見えた 彼女の赤くなったほおとあの笑顔が 嘘ではありませんように― "オレハ、ソノエガオニヤラレタノダカラ・・・"