甘い香りの、同居人。










後ろから甘い声が聞こえて

私は座ったまま振り返った。





「せせせせ先輩っ?!!!」



「誰と結婚するの?」






ああああああ...


私はどこまでついてないの…。







「ど...してここに…?」




私は先輩に背を向けて
うつむいてしまった。



そんな姿を横目で見て笑う香苗。





「つーか...帰るぞ。」


「は…」






会話がかみ合ってないんですけど...





頭上に
はてなマークを浮かべる私に構わず


先輩は私の手首を掴んだ。