カーテンの隙間から 眩しい朝日が差し込む。 無造作に畳まれた ベッドの上の掛け布団には、 私が支度をする姿と、 窓の外にそびえている 秋の紅葉が 影となって映し出されている。 微妙な緊張に包まれながら 私はジャージを羽織った。 今日はとうとう、 待ちに待った体育祭です―――― なんて、 実はとてもめんどくさい。