勿忘草




「いらっしゃいませ。二名様でしょうか?」



「あぁ」



俺達は公園をでて、一番近いファミレスに入った。



「それではこちらへどうぞ」


店員に連れられて席に座る。



「メニューの方、決まりましたらお呼びください」

そう言われメニューを開く。




「あんたは何頼む?好きなの頼んでいいからな」



向かえの席にいる彼女にメニューを差し出すと、
彼女はそれをまじまじと見て、少し困ったような顔をした。


「あぁ、記憶ねぇから決められないよな」


自分がどんな食べ物が好きだったか分からないから、
何にすればいいのか分からないのか。


「じゃあ俺が選ぶか?」


そう訪ねると、彼女は少し申し訳なさそう顔をして、
おねがいしますとメニューを俺に差し出した。



「……。」


少し考え込み、店員を呼ぶ。


「オムライスとからあげと…ライス小とクリームコロッケのサラダ付き。それから食後にキャラメルパフェ一つ下さい」



「かしこまりました。以上でよろしいでしょうか?」

店員は頼んだ物を再び読み上げ、俺に尋ねてきたので大丈夫ですといって下がってもらった。