勿忘草






「「………。」」





二人の間に気まずい空気が流れる。


お互い沈黙。





よくよく考えたらいきなり抱き締めちまってあっちからしたら変態じゃねぇか!







気まずい。



彼女から張り詰めた空気が伝わってくる。


何よりこれからどうしようか…そんな事を考えてる時だった。



ぐぅ~





沈黙の中、いきなり気の抜けた音がした。



腹の音?



彼女のほうを見てみる。



すると彼女は、恥ずかしいそうに真っ赤に染まった顔を俯かせ、お腹を押さえている。



「っ…ごめんなさい…」



本当に恥ずかしいそうに消え入るような声でそう告げるシオンを見て吹き出してしまった。



「ブッ…くくくっ…あははは」


「そんなに笑わなくても…」


大爆笑する俺を見て、さらに恥ずかしくなったのか、また赤見が増した。


笑いすぎて腹が痛い。




大した事じゃないのに最近で一番笑った気がする…



こんなに笑ったのはいつぶりだろう。





「くくくっ…はっはぁ…お前腹減ってんのか?」


なんとか笑いを押さえ込み、
彼女にそう問う。


すこしまだ赤く染めていた顔をきょとんさせこちらを見てきた。