勿忘草

「悪かったよ。次はちゃんとやるから」


そういって宥めようとするが、陽介の興奮は収まらない。


「何があったんだよ!?吐け!その発作の原因はなんだ!いわなきゃ俺、マジでキレるぞ?!」


終わりかけていた整理を何度も振り出しに戻される俺の身になれ!とそう迫ってくる陽介。




「………。」



俺は押し黙ってしまう。



しばらく俺の言葉を待っていた陽介はその態度を見て、ハァと大きな溜め息をついて俺に背を向けた。


そして部屋一面に散らばった紙を拾い始めた。



その後ろ姿が何だかとてもに不憫に思えて…
















「…俺さ、茉莉花と付き合うことにした」










だから正直に話すことにした。
どうせバレてしまうのだから、
それなら今自分で言ってしまった方がいい。



そう告げてしゃがみ、床に散らばった紙を拾い始める。




・・・・・・。




少しの沈黙が流れた。


ほんとに聞いてたのだろうかと不安になる程、陽介に反応がなかった。