「あのね、良かったら今日一緒に帰れないかなと思って…。付き合って欲しい所があるの」
「わりぃ柏木。今日は富田んとこの手伝いに行かなきゃなんだよ」
その事を思い出し、また気分が落ちる。
「そう…それは残念だわ」
「おい!総護~お前彼女の誘い断るのかよ~」
すぐ後ろでごはんを食べていた一人の男子が冷やかしてきた。
「え~榊くんやっぱりあの柏木さんと付き合ってたのぉ!?」
「ちょっと顔がいいからって騙されちゃダメですよ茉莉花さん」
「そうだそうだ」
するとそれを聞いた周りの奴らが冷やかしや嘆きの声を次々とあげ、
柏木は少し頬を染めながらも嬉しそうに笑っている。
「バーカ。何回言わせんだよ。付き合ってねぇよこのボケ!」
俺はそう言いながら最初に冷やかしてきた男子をすぱーんと叩いた。
「いってぇ~」
「ははっバーカ」
「だよね~だって総護はみんなのだもんね~」
そんな事を言う女子に
「なんだそれ?まぁ間違ってはいねぇけど」
フッと笑いながらそう言うと
「うぜぇ~」
と男子が笑いながらいい、女子はきゃーとふざけながら笑う。
