「ふふふっ」
「ハハッ」
あの山積みだった書類の中から見つけ出すのは大変だっただろうな。
しかもあのマイペースそうな葛城先生と
てきぱきと効率的な空木さん二人が探している姿を想像するとなんだか可笑しくて…。
思わず笑ってしまった。
すると空木さんはそんな私達を見て、何故か一瞬驚いた顔をしたけれど、
安心したように優しく微笑んだ。
穏やかな時間。
夕日はすっかり沈んでしまい、辺りは夜に近づいて星達が徐々に輝きだす。
空木さんの開けてくれたドアから私達は車に乗った。
「申し訳ありません。私のせいで、すっかり遅くなってしまって、」
「空木さんが謝ることじゃないですよ」
走る車の中、空木さんがミラー越しに、本当に申し訳なさそうな顔をして謝ってくるので、
私は慌てて彼にそう言った。
「むしろ私のためにありがとうございました」
病院まで連れていってもらったり、
気遣ってくれたり、
暑い中待っていてくれたり…
本当にお世話になってばかりだ。
「そんな…お礼を言われる程の事ではございませんが、そう言って頂けて嬉しいです。」
そんな私に、空木さんはそう言って優しく笑いかけてくれた。
