「知るかッッ!!」 たぶん、今のオレはかなり子供っぽいとは思うが、ワガママを聞いてもらわないと… 「海、一体何の意味があるの??」 皐月は手を止めて、オレに真剣な目で見てくる。 オレは皐月のことを強く抱きしめて、耳元で 「おまじない」 と囁いた。 皐月は一つため息をついたが、荷物を整理し終わった後、一緒に海へ来てくれることになった。 「絶対寒いと思うんだけど…」 「今は11月だもんな。」