「405号室。」


あたしのお母さんが入院している病院はけっこう大きな病院だった。


「ここだな。」


あたしは海の裾を握る。


海はそのあたしに気付いたのか微笑んでくれる。


「大丈夫だって、ほら行くぞ。」


あたしは大きくうなずいてドアを軽くたたいた。


すると、「どうぞ。」という低い男の声がしたのだ。


あたしは、恐る恐るドアを開けるとそこにはメガネをかけたショートヘアの男の人がいた。


良馬さんだ。