「一緒に学校行ってもいい?」 「無理、って言ってもお前は着いてくんだろ。」 あら、よくわかってらっしゃる。 「へへ~♪」 こんな、ちょっとしたことでも嬉しい。 私、いつからこんな乙女になったんだ。 「‥‥‥‥」 「~♪」 「‥‥‥音痴。」 私が機嫌よく鼻歌を歌っていると、竜真がそう言った。 「‥‥‥‥~♪」 でも私は聞こえないフリをした。