「…は??」



 一瞬、頭に強い衝撃を与えられたみたいだった。



 叶が病気…??
 はっ、ふざけんじゃないわよ。

 ちょっとまってよ。


 なんなの??



 あたしの心はかなうでいっぱいなのに。
 あたしの頭はかなうでいっぱいなのに。


 神様は笑ってくれない。
 なぜ??どうして??
 神様はどうして叶を選んだの??



「和奏、いきなり変なこと言ってごめんね。
 言うつもり、なかったんだけど…」




「許さない」

「和奏──…」



「叶が言ってくれなかったら
 あたし一生叶のこと恨んでた」



「和奏…」



「「フフッ」」



 何で笑ったのか、分かんない。
 
 でも、笑いたかったんだ。





「叶、大丈夫だよ。
 あたしが、いるから」



「ありがとう」





 あたしは紛れもない現実を受け止めるしかなかった。