「あー…、今日、さ。 僕も話あるんだ」 「何~??」 一瞬、周りも暗いのに、 叶の顔も暗く見えた。 …のは、気のせいなんかじゃなかった。 「聞いても、引かない??」 「何言ってんの~、そんな変な話~?? あたし下いのはお断りだよ~」 「…和奏、僕は真剣に言ってるんだよ」 「…かな、う…??」 叶の目は本気だった。 それだけははっきりと分かった。 「僕がずっと秘密にしてたことなんだ」 「何よ…」 あたしはごくり、と唾をのむ。