こんにちは! ボク、竜野勝義です。タツノオトシゴみたいってよく言われてます。

このほど楯野奈津実ちゃんと言って、ボクのひとつ上のいとこが出てきます。

え? でれでれすんなって? そりゃあもう、初恋だもんなあ(やっぱりでれでれ?)


とつぜんですが、ボクんちはおきつね様を先祖に持つと言われる名主の一族。当然、人と違って特殊能力があったりする。

だけどそれは子供の内は発揮できず、目覚めるまではずっと胸の中の核に封じ込められてる。

これはその能力ゆえに、不思議な縁を持った竜野勝義の青春の物語である。


「なーんて、このぐらいで良い?」

「かっちゃん、文才ないね」

 グサ!

「俺が書いてやるよ」

「おまえはまだ登場してないだろ」

「……そうだった」


「えー、と、いうわけでこの物語を、最後までよろしくお願い奉り候~」

「わー、かっちゃん、お笑いの人みたい」


(言わないでよ、気にしてるんだから)