夏。


太陽がさんさんときらめく快晴。


外は常夏30度超え。


校舎は快適25度前後。


そんな陽気の中、私は奈々姫と廊下を歩いていた。


神宮寺先輩(奈々姫から教えてもらった)先輩と初めて会ってから一週間後。


「今日は一段と暑いよねぇ。」


奈々姫は手持ちの団扇で自分を仰ぐ。


「そうだよねぇ。」


一方の私はさっき購買で買ったアイスをほうばっていた。


「まぁーたあんたは食べて。よく肥らないよねぇ。」


この陽気のせいでいくらクーラーがきいてるからと言ってもやはり暑く、


日差しが差し込んでる所はさらに暑く、そのせいで奈々姫は体力が落ちている。


私にとっては嬉しいこと。


なぜならこうやって力なく怒鳴られるから。


いや、今のはあきれられたのか?


「それが私の取り柄ですから。」


まぁいいか。


そう食べながら喋り外を見た。


このくそ暑いのになんかやってるよ。


外を見ると人だかりができていてなんか黄色い声が聞こえる。


「暑いのに…、よく体力あるなぁ。」


心底感心する。


「まぁ関係ないけど。」


そう付け加え前に向きなおる。


その直後


「きゃーーーーー!神宮寺先輩!!」