俺の名前は神宮寺 海紀(じんぐうじ かいき)。


一応高校三年生。


ところで、唐突で悪いのだが俺、神宮寺 海紀は恋をした。


それもヒトメボレというやつだ。


こんなことぜってぇにダチに言える訳ねぇ。


何故なら、俺はこの学校で結構有名だから。


それにヒトメボレしたなんか恥ずかしくて言えるか!!


そういう訳でこれは誰にも秘密な訳。


諸君も誰にも言うなよ!


それでだ、俺が彼女と出会った経緯だがそれは…!!!


か…彼女だ!


今、俺の前を通って行ったやたら可愛い彼女。


友達の情報によると二年に編入してきたらしい。


どうりで知らないわけだな。


あんな可愛い子いたら絶対にチェックしといたはずだもん。


ってこんなこと考えてる場合じゃねぇ俺!


早く!


早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く。


あーーーーーー!!


声掛ける言葉がうかばねー!


そうこうしてるうちに彼女は行ってしまった。


がっかりな俺。


俺ってこんなヘタレだったっけ?


~まぁいいや。


とりあえず、俺と彼女の出会いを話すとします。