「お前のような地味子でも、着飾ればこんなにも変われるんだ。Aの65でもな」
「Aの65言わないでください!!」
正直、馬子にも衣装とか地味子は地味子とか言われると思ってた。この様子だと、そういう雰囲気はない。
(まさか、こんなに驚かれるなんて)
「すっごく可愛いじゃん、ね!!」
「はい、そうですね」
「………」
椚先輩だけはいつもと同じ目で私を見る。驚きも笑顔もない。
まるで、死んでるかのような目つき。
「ほら、要もなんか言ってやれよ。それにさっきの事謝れよ」
副会長が念を押す。
さっきの事、そうだ、私も謝らないと。深く頭を下げる。
「あ、あの・・・・。すみませんでした、データをダメにしてしまって・・・」
「あれは俺が処理したって言っただろ。それに、おい、椚! コイツに何か言ったのか?」
会長は睨みつける。椚先輩は黙ったままだ。
表情に変化がない。
(やっぱり、まだ怒ってる……)
そう簡単に許してくれるなんて甘すぎる。ただ綺麗になったからといって、生徒会の仕事とは全く筋が違う。
「……やれば?」
「え?」
ぼそぼそっと低い声が耳に入り、俯いていた顔を上向させる。
「……綺麗になったからって気を抜くな。生徒会の任務、やる気があるんだったらやれば?」
それは無愛想な言葉だった。だけど、生徒会に戻ってきてもいいという意味らしい。
「は、はい!! 頑張ります!!」
つっかえながらも頭を下げて答える。まだまだ未熟者だけど、ちゃんと認められるように努めたいと思った。
「始めからお前を辞めさせるなんて、視野に入れてないけどな」
会長が耳元でさりげなく囁く。生徒会で厄介な人はやっぱりこの人だ。
「よっしゃ、それじゃあ最後の仕上げとするか。航一朗、例のデータ集めたか?」
「もちろん!」
副会長は会長に何かの書類を手渡す。
「最後の仕上げって?」
小首に傾げる私に、会長は口元を緩ませる。
この表情は何か悪だくみを考えているときの顔だ。
「血祭りに上げるんだよ、この事件の『大黒幕』にさぁ」
「Aの65言わないでください!!」
正直、馬子にも衣装とか地味子は地味子とか言われると思ってた。この様子だと、そういう雰囲気はない。
(まさか、こんなに驚かれるなんて)
「すっごく可愛いじゃん、ね!!」
「はい、そうですね」
「………」
椚先輩だけはいつもと同じ目で私を見る。驚きも笑顔もない。
まるで、死んでるかのような目つき。
「ほら、要もなんか言ってやれよ。それにさっきの事謝れよ」
副会長が念を押す。
さっきの事、そうだ、私も謝らないと。深く頭を下げる。
「あ、あの・・・・。すみませんでした、データをダメにしてしまって・・・」
「あれは俺が処理したって言っただろ。それに、おい、椚! コイツに何か言ったのか?」
会長は睨みつける。椚先輩は黙ったままだ。
表情に変化がない。
(やっぱり、まだ怒ってる……)
そう簡単に許してくれるなんて甘すぎる。ただ綺麗になったからといって、生徒会の仕事とは全く筋が違う。
「……やれば?」
「え?」
ぼそぼそっと低い声が耳に入り、俯いていた顔を上向させる。
「……綺麗になったからって気を抜くな。生徒会の任務、やる気があるんだったらやれば?」
それは無愛想な言葉だった。だけど、生徒会に戻ってきてもいいという意味らしい。
「は、はい!! 頑張ります!!」
つっかえながらも頭を下げて答える。まだまだ未熟者だけど、ちゃんと認められるように努めたいと思った。
「始めからお前を辞めさせるなんて、視野に入れてないけどな」
会長が耳元でさりげなく囁く。生徒会で厄介な人はやっぱりこの人だ。
「よっしゃ、それじゃあ最後の仕上げとするか。航一朗、例のデータ集めたか?」
「もちろん!」
副会長は会長に何かの書類を手渡す。
「最後の仕上げって?」
小首に傾げる私に、会長は口元を緩ませる。
この表情は何か悪だくみを考えているときの顔だ。
「血祭りに上げるんだよ、この事件の『大黒幕』にさぁ」


