「え・・・きゃあああああ」


突然、謎の声と同時に幸せの白い空間から暗黒の空間へと変わる。


「何、何なの?」


三人の姿も見えなくなってしまった。


「副会長、椚先輩、アル君・・・・」


返事もしない。こんな暗闇の中に一人ぼっちなんて・・・・。


「せっかく、幸せな結婚が出来ると・・・・」


「何が結婚だ」


瞬間移動したかのように現れたのは、会長だ。


「会長、一体どういうことですか。元の世界に帰してくださいよ。でないと私、結婚できない・・・・」


すると、会長は嘲笑った。


「何を言うか。お前は結婚なんぞ出来はせんのだ」


「何で・・・・」


鼻でフッと笑う。
そして、私に向かって指をさす。


「お前は俺の奴隷だからだ」


「奴隷・・・・きゃあ!」


純白の美しいウェディングドレスが貧しい服装に変化してしまう。
この男の魔法か。


「お前は一生、死ぬまで、俺の奴隷なのだ」


炊事洗濯、この主人の命令は絶対。


私は死ぬまで、このサド男にこき使われる。


「いやああああああああああ」