Love Slave

「着いたぞ」


車から降りた際、顎が外れるくらいに口をあんぐりとさせた。


把握が出来ないくらいの広い土地、近くには大きな湖・・・・そして、宮廷を思わせるゴージャスな館。


「こ、ここが会長の別荘ですか!?」


私は目をぱくちりとしているのに、他のメンバーはしれっとしていた。


「大和の場合は特別だからね。この辺りの土地はだいたい草薙財閥の物だよ」


「ここの山を2つ越えたあたりが航一朗さんの土地でしたよね」


「それで南西の越えたあたりが・・・・」


いや、もういいです。どれだけ土地持ってんの?


「大和は日本だけで10か所以上持ってるし、世界各地にも別荘が・・・・」


草薙財閥の総資産額は桁外れとは聞いていたが、そんなに別荘っているもんなの?各国にオフィスがあるっていうの?


「いやー、実に眺めがいいね!空気も美味しいし」


マダ先生がいつの間にかウッドデッキでビールジョッキを片手に一服していた。


「てめぇ・・・・何しに来やがった!?」


「何しにって、生徒が遠出するのに保護者は不可欠だろ」


「誰が保護者だ。ただのストーカーだろ」


ぷしゅー


「ぶっ」


突然、会長が私の顔にスプレーを吹き付けてきた。


「何すんですか!」


「無防備だと、虫の大群に襲われるぞ。そのための予防」


「何で顔だけなんですか」


「虫刺されだらけのブスになるぞ」