Love Slave

いよいよ避暑地へ旅立つ日。
天気は快晴。その分だけ、暑さが倍増。もう朝起きた時点で汗だくだ。


日焼け防止に身体中にクリームを塗りたくる。肌が真っ白になってしまった。


プップー


「あ、会長が迎えに来たから行ってくるね」


「気をつけて行ってくるのよ」


これから一泊二日の合宿が始まる。
・・・ある意味、とっても不安。だって、女は私一人だけなんだもん。
男だらけの生徒会、野獣の棲家に飛び込んでいくものだ。


「いよ、ご主人様の登場だよん」


頭には麦わら帽子、目にはカッコいいサングラス、服装はハワイアン・・・・既にノリノリである。
半ば呆れながら車に乗り込む。


「何だお前、日焼け止めクリームなんて塗ってるのか?」


「だって、今日は日差し強いですし」


「別にいいじゃねぇか。丸焦げにして食ってやるよ」


私を焼き豚にして食すとでも言いたいのか。本当にやりそうで恐い。


車は高速に乗る。実は、何処まで行くのか知らない。教えてと聞いても断固拒否されてしまった。


「・・・・ところでお前、聞き忘れていたが、椚要と密会してたんだってな」


「み、密会なんてそんな・・・・。誰から聞いたんですか?」


「俺に慕う報道部隊から」


新聞部の事か。自粛させたくせに、パシリに使っているとは何てあくどい奴。


「何話してたんだ?」


「た、大したことないですよ。ただの世間話です」


「ほほーう?」


もう恒例になっている急接近。上半身を曲げて避けるが、後部座席に倒れこんでしまう。
そのため、ラブシーンで見るような体勢になってしまった。


「ど、どいてください!」


「嫌だよぅ。いいか、お前は俺の奴隷であり、下僕であり、召使であり・・・・」


私の肩書、多すぎやしないか?ペットとかも言ってたし・・・。