Love Slave

バン、と扉が開く。先ほどとは打って変わって、副会長が真剣な顔つきで入ってきた。


「僕が彼女を無理矢理誘ったんだ。責任は僕一人で取る」


副会長は大量の書類を持ち上げる。かなりの量なので、少々険しい表情をしている。


「彼女は悪くない。仕事は総て僕が引き受ける。だから、許してやって?」


さっきの能天気っぷりは何処へやら、しっかりと責任を背負う生徒会副会長らしく振る舞う。その眼もマジだった。

会長はフン、とそっぽを向いた。「それじゃあ、お前一人でやれ」みたいな態度。


すっ・・・・・


「撫子ちゃん・・・・」


私は副会長が持った資料の上半分を持った。会長を真っ直ぐ見て言う。


「・・・・どっちにしろ、私にも責任があります。生徒会庶務として、この仕事を引き受けさせてください」


「・・・・勝手にしろ」


会長はどかっといつもの定位置につく。パソコンを起動させて、「仕事があるんだから出てけ」と言われた。


「失礼します」


二人同時にれをして生徒会室から出ていく。


「会議室行こ、あそこだったら今誰もいないし」


大きな荷物を抱えて、会議室へ向かう。




カタカタカタ・・・・・


会長は頬杖をつきながらキーボードを片手で操る。


バァン!!


強く机を叩く。ギリギリと歯軋りを立てる。
近くにあったゴミ箱を蹴り飛ばす。丸まった没案が大理石の床に転がる。イライラが募る。


「何だよ、アイツ・・・・」


何かが気に食わない。いつもだったらこんなことはないのに。