「どうかしたの?陸」

「別に・・・・」

「クラスでなんかあったらすぐお母さんに言ってちょうだいね、お母さんできるかぎり陸の力になってあげるからね」

「あー、はいはいご勝手に」

僕の家は母と僕と2人暮らしだ。

父は母の浮気が原因で離婚してしまい今父実家に住みついているらしい。


「・・・それじゃあお母さん清水さんに会ってくるね」

「え・・・」


清水さんというのは母の浮気相手だ。

会ったことはある。

ごく普通の人だがどうも僕はあの人が気に入らない。

僕と清水さんはただ挨拶を交わすだけの仲かもしれない。


「お母さん帰ってくるの夜中になるから陸は明日学校だし早く寝ててね」

「・・・。」

「それじゃあいってきます」


パタン・・・


「はあああああああああああああああああ」

あのまま帰ってこなければいいのにな

あのおばさん。

なんだかいきなり睡魔がおそってきて僕はベッドに向かいすぐさま眠りについた・・・