「なっ、なんか企んでるなっ… 」

「ふっふーん、 ジャーン!!
東京デニーズランドのチケットぉお!! しかも2枚っ!
ねぇねぇ、アンタ彼女できたなら、クリスマスとか旅行いくんでしょ〜?
お安くしとくからさぁ〜、 お姉さんから このチケット買わなぁい?」

―…なんだ、この気色悪いキャラは…。
だがしかし、このチケットは非常に魅力的だ…

「あれっ? でも姉貴… このチケットって、姉貴がクリスマスに彼氏さんと旅行に行くために買ったやつじゃあ… 」

―…ゴンッ!

「ぃっ! 痛ってぇ〜…」

「そうやって 乙女の気持ちに傷を増やすような余計なこと言うからよっ!
んで? 買うの? 買わないの?!」

「…くっ、やむを得ん…
分かったよ…、買いますよ!
ただし! 値段は勉強してもらいまっせ…!」

「…チッ、こいつ 弟のくせに 足元みやがって… 」






こうして、極悪人の姉貴から、何とか格安でチケットを譲ってもらい…
冬休みの計画は、順調に進んでいった…。