私は思わず彼女の
手を持った。


「何ですか?」


「少しの間・・・
このままで・・・。」


何度も握った
ルミの手の温もりが、
俺の心を締め付ける。


しばらくすると、
内線がなったので、
彼女の手を離した。


「では。」


彼女が出て行った後、
自分の手をぎゅっと
握った。


「ルミ・・・。」


僕は君をやはり、
本国に連れて行って、
妃として迎えたい。


そしてある人物から、
電話があった。


久しぶりに会う、
人物だった。


・王子サイド終わり・