「社長?」


「すまない。」


ルミが部屋に入って
来たことすら知らなかった。


「これを。」


私は1つの鍵を、
彼女に差し出した。


「これは?」


「僕の部屋のキーだ。


週末一緒に過ごすんだから、
君も持っていてくれないと
困るだろう?」


「はい・・。」


彼女は躊躇しながら、
私からキーを受け取った。