迎えに来た王子様!?

俺の腕の中にいる
ルミは震えている。


「どうした?」


彼女を見ると、
目に沢山の涙が溢れて、
大粒の涙がこぼれていた。


俺はその涙を、
唇で取っていた。


「ごめんなさい。」


「謝るのはこっちだ。」


「婚約者の方に、
悪いから離して・・・。」


「何言っているんだ?
僕の婚約者は、
君しかいないだろう?」


ルミは俺を見つめた。