迎えに来た王子様!?

「おい!!!」


私は声がしたので、
目を開けると、
ルイスが私の手を
握っていた。


「何したんだ!!!」


私の手首には、
包帯が巻かれていて、
ルイスは私を抱きしめた。


「君が手首を切ったと
聞いた時、
一瞬血の気が去ったよ。」


「何故?」


「君を愛しているから。」


「嘘言わないで。」


「本当だ!!!」


茶色瞳は、
私の目を見つめていた。


ヨーゼと同じ、
強い眼差しだった。