迎えに来た王子様!?

「ねえ?
ヨーゼの部屋に行った
事がある?」


「はい。」


「そうよね。


貴方が週末傍にいて、
ヨーゼと一緒に寝ていた事は、
聞いていたわよ。


彼はね。
貴方の部屋すら作ったのよ。」


「はい?」


「一緒に住めるように、
家具や服も揃えてね。


あんなに息子が
張り切った様子なんて
初めて見た気がした。


貴方しかヨーゼを
支える事が出来ないの。」


彼女の真剣眼差しは、
私の凍った心を、
溶かし始めていた。