「私も妃に相応しくないと、
国王に何度も言ったわ。


彼はたまたま
留学で日本に来ていた。


その時にテレビに映る
私を見て惹かれたと、
言われたのよ。


初めて会ったのは、
彼がある人をかえして
私と初めて会ったのよ。


ブルーの瞳が印象深く、
何も知らない私は、
彼を好きになった。


そして直ぐに妊娠が
分かったの。」


「迷いは?」


「当然あった。


何とか隠したけど、
彼が祖国に帰ると言われて、
芸能界を引退した。」


彼女の決断は、
私の決断より遥に辛く
悲しい現実があっただろう。