私はまた、人を殺したのか。 自己陶酔の末の殺人。 愛故の現実逃避。 これでよかったんだ、と誰かが呟いた。 なんてことをしてしまったんだ、と誰かが嘆いた。 安堵と悲壮を何度も脳内で再生する。 そうすることで目をそらした。 だけど、現実は変わらない。 私は涼くんを愛するあまり、 自己満足のために殺してしまった。