ここは……どこだっけ。 私はなんでここに…… 「……っあ、あぁあぁぁあぁぁあぁぁぁぁああ」 目の前に広がるのは、赤い血、血、血。 変わり果てた姿の涼くん。 そして、水鏡に映る血濡れた私の顔…… 「やだっ、やだやだやだ!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」 「春、大丈夫。大丈夫だから……!」 冷静な頭の中に対し、心は驚くほどに荒れている。 秋の必死な声をかき消す自分の悲鳴を聞いて思わず吐き気を感じた。