ピュリファイ:お金がない!

あたしたちは、もう、80歳になっていた。

数年前に、バブルがはじけた。

国の借金が、また、増え始めた。

尋常じゃない金額だった。

3度目の預金封鎖も、近いのかもしれない。

また、お金が、なくなるのかもしれない。

あたしとエージは、顔を見合わせた。

『あたしたちの体験を、きっと、子供や孫たちに、教えておかないといけないね』

と。