さらに色々聞かれそうになったところで、運よくチャイムが鳴った。
「ごめんね、授業の準備があるから!」
元気よくバイバイして、教室を飛び出した。
はあ……。嫌な汗かいちゃったよ。
でも、これでとりあえず先生と裕香が噂になることはくい止めた、かな?
今度もし聞かれた時は「松本先生に口止めされてるから」って答えよう。
そんな事を考えながら、実習生控室に戻った。
今日の指導案検討で、どこを直されるかどきどきしながら、空き時間に手直しする。
最近の教育実習生は、毎日PCを持参するのが当たり前。
プリンタは学校のものを使わせてもらえるので、指導教諭に指摘されたところはすぐその場で直して提出する。
そして放課後。
国語科の先生方が準備室に集まって、みんなで私の指導案を見てくれる。
事前に竹森先生からチェックを受けていたので、それほど大幅な変更はなかった。
あとは、授業をうまく進めるだけ!
木曜日の公開授業まで、とにかく慣れるように頑張らなくちゃ。
カバンに資料を詰め込んで、準備室から出ようとした時。
「安西先生、ちょっといいですか?」
声をかけられた。



