「え? 菫ちゃん、マツケンの彼女の事、知ってるの?」
「うん、まあね」
知ってるも何も、私がその張本人なんですけどね。
「どんな人?」
うわわわ~、何か派手系グループ以外からも、参加者が集まってきてるよ!
や、やばい。
「えっとね~、少なくとも岩谷先生じゃないことは確かだよ」
「へえ~。それで、具体的にどんな人?」
どんどんみんなが近づいてきた。
ううう、何て答えたらいいのか困っちゃう。
そうだ!
「子どもが大好きで、本を読むのも好きな人なんだって。
岩谷先生、実は子どもが苦手なの。だから違うよ。
コンクールや演奏会で騒ぐ子どもを見るのが我慢できないって言ってたし」
よし、嘘はついていない。
「じゃあさ、彼女の歳はいくつとか、知ってる?」
ぎくうっ!
それを言ったらバレる。
ここはあいまいに。
「年下だって言ってたよ」
するとみんな『やっぱり~』などと言い合っていた。
「マツケン、今、32だもんね。
同い年とか年上の彼女だったら、そろそろ結婚してって迫ってるよ」
女子高生、意外と鋭い……。



