「話の内容は解った。
激動の一日だっただろ?
でも、木内の苦労はこんなものじゃなかったはずだぞ。
無知であることがどんな結果を引き起こすのか、相手にどれだけの苦しみを与えるのか、よく心に刻んでおくようにな。
あと、勉強はちゃんと続けろよ。
木内の望みは、お前に迷惑をかけないこと、目標通り医学部へ進学して欲しい、ということだ。
これ以上、木内を苦しめたくなかったら、お前は自分の進むべき道をそのまま行け」
それだけ言って電話を切ろうとしたら。
『松本先生、ひとつ質問してもいいですか?』
「何だ?
ゴムの使い方なら……」
『違いますっ!!
こんな時にそんなこと考えませんよ!!
そんな話じゃなくて!
先生の彼女って、もしかしたら……。
安西先生じゃないですか?』



