光で思い出を残す機械


撮る。

アレンのいる厨房の横。
ケーキやパンを焼く
大きなオーブン。


「Cut and clutch! In the basket!」

横では躍りながら
開店準備をするアレン。

夏海の
緩やかなBGMに合わせ
次々とサンドイッチを
籠へ入れていく。


撮る。

やっぱり躍っている
アレン。


「アレン君。これから
ケーキを焼くから
躍りを止めてもらえると
嬉しいな~」


撮る。

暖かみのある顔で
やんわりと言う穂香。

お母さんみたい。


「Oh…… I'm sorry…….」


撮る。

落ち込むアレンは
ちょっと珍しい。


「あら、
叶ちゃん、おはよう。
ずいぶん楽しそうね」


撮る。

いつもと同じ笑顔。
何も変わらない。


「そう?」


撮る。

胸にリボンの付いた
コックさんみたいな服装。

パティシエール穂香の姿。

ちょっとした憧れ。