すると紗菜さんはふっと笑って言ったんだ。
「あんたは知らなくていいの。これは満川とあたしの恋事情なの♪」
紗菜さん、ライバルになっても意地悪なところはそのままでしたよね。でも、紗菜さんの不器用な優しさは…案外好きです。
「ほら満川!見てんじゃないよ」
「は、はい!!」
深く、深く頭を下げて紗菜さん達に背を向けて走り出した。
洵介先ぱい、あたしを見つけてください!!
あたしはどこにいたって洵介先ぱいを見つけられるんですよ?だから探してください。
そしてクレープ屋周辺を見回してみたが、洵介先ぱいの姿はない。
「……け…ぱい」
会いたい。洵介先ぱいに会いたい。
「洵介先…ぱい」
会っていっぱい好きを伝えて、洵介先ぱいの怒った顔とか照れた顔の写メ撮るの。
「洵介先ぱ~い、どこにいるんですかぁ~!?もうっ、洵介先ぱい!!」
どうしよう。この症状は洵介先ぱい不足だ!!ついに発症したみたいだ。
「出て来~い!!浅村洵介~!!」
周りの人がどんな顔をしたっていい。偏見を持たれたって今は構わない。だからね、洵介先ぱい、姿を現してくださいよ。


