気づけばあたしは紗菜さんの肩を掴んでいた。
「紗菜さん!!」
「な、何よ」
「教えてください!!」
「は?」
「どこで洵介先ぱいに会いましたか!?」
「え?どこって…」
「知りたいんです!!す~っごく会いたいんです!!」
早く会いたいんです。姿を見つけたら飛びつきたいんです。
「………今日は特別。次はないわよ」
「さ、紗菜さん!!」
「……会ってはいないけど見かけたわ。ほら、あそこのクレープ屋にいたわよ」
あたし達のいる場所からは近い。ってことは、まだ近くにいる可能性は大アリなんだ!!
「早く行きなさいよ。また見失うわよ」
「紗菜さん…」
「このあたしから奪ったんだから、それなりの意地は見せてもらわなくちゃね」
屋台の灯りと強気な笑みが紗菜さんを一層きれいに魅せた。
「あ、ありがとうございます!!」
「よく…わからないんだけど?」
紗菜さんの彼氏(になるだろうである方)が不思議そうに尋ねた。


