いそいそとケータイを取り出してカメラモードにした時だった。
「盗撮はやめてくんない?」
頭上から低い声が降りかかった。もしかして…洵介先ぱい!?
だけど、あたしの洵介先ぱいアンテナは起動していないから、洵介先ぱいじゃなさそうだ。
キョロキョロと辺りを確認してから、再び洵介先ぱいを撮る体制に入った。
「……あんた、聞いてんのか?」
すると再び聞こえた、声。もう、邪魔しないでよっと思って振り返った。
目の前にはバスケ部の格好をした男のコが立っていた。
「……誰、ですか?」
「こっちの台詞だけど?」
んまぁ、失礼しちゃうわねっ。あたしはキッと男のコを見つめて、
「あたしは、バスケ部の洵介先ぱいのキューティーな妻である、満川真柚と申しまーす♪」
と答えてやった。


