「んま!ダーリンだなんて洵介くんか・わ・い・そーにっ」
悲しそうな演技をしながら嫌味を言う紗菜さんに耐えるあたし。
紗菜さんはあたしに洵介先ぱいを取られて悔しいだけなんだっ。世に言うヒガミよ、ヒ・ガ・ミ!!
「おーバトってんなー」
するとタイミング良く、勇斗先輩のご登場。
「勇斗先輩っ」
「あっ、勇斗くんっ」
紗菜さんは今までの強気な紗菜さんからくねくね紗菜さんにころっと変わった。あたしは目が点になった。
「ごめんね、紗菜ちゃん。俺、真柚ちゃんに用事があって来たんだよね。はい、コレ」
そう言われて、勇斗先輩から小さな紙を渡された。『ラブレター!?』と叫ぶ紗菜さんに『違う』と答える勇斗先輩。
「さっき言ってた、洵介ん家への地図だよっ」


