あたしは立ち上がって、スーツをハンガーにかけようとしてる純哉さんに抱きついた。




「有美加?」


「…今日、お見合いだったってほんと?」


「……………」




純哉さんは黙り込んで答えてくれない。


どうして?
聞いちゃいけなかった?




「…ほんと?」


「ああ」