「…わかりました。おばさん、おじさん。わたし…前に進みます。ゆっくりかもしれないですけど」


「そう…、よかった」



「恋はまだまだ先だと思いますけどね。領ヤキモチ妬いちゃうかもしれないし」


三人で笑った



「春香ちゃん、頑張ってね」
おじさんが優しく言ってくれた


なんて優しい二人なんだろう。
堪えてた涙がぽろぽろと零れ落ちた。


「あ…、ありがとうございます」


わたしの顔はもう、ぐちゃぐちゃになっていると思う。


「じゃあわたしはこれで。親子の時間を邪魔しちゃいけないし」
少しだけ涙がおさまった後、わたしはその場をあとにした



「元気でね、春香ちゃん」


「はいっ」


二人に笑顔を向けた