「今年も行くんだろ?…領のトコ」 少し言いづらそうに、剣ちゃんは言った。 「…うん。」 そう、明日は領の命日。 剣ちゃんと蘭ちゃんの家からお墓が近いから毎年この時期になると、泊まらせてもらってる この二人は、わたしと領のコトを知ってる 付き合ってたコトも。 あの日のコトも。 あー、なんか車酔いしたかも。 「春香。顔が青ざめてる。着くまで寝とけ」 バックミラーからわたしの顔が見えたのか、剣ちゃんが優しく言ってくれる 「うん。そうする」 気分が悪かったからかすぐに眠れた