本当に言いたいことは小声で言って、堂々と背を見せて城へと向かう青年に、男はにやりとした。 「本音、いわせてやったぜ、どあほうめ」 そして少し満足そうに青年を殴った拳を握りしめ、もう一度「どあほうめ」と言った。 それはやっぱり、どこかうれしそうだった……。