三つの月の姫君


 青年はその場で吹き出した。台座ごと白いヴェールがかかっていたので覗いたら……

 
 もう、彼は自分の主人のところへ駆け込むしかなかった。


「あなたが? あの石の像は……どう見ても」
 

 プレートには犬、と書いてあったが、その塊は幼児のこねくり回した粘土にしか見えなかった。



「しつこいな」