アタシの野獣達



りゅーくんが
あの2人を見て
”フッ”っと勝ち誇った目で
少しだけ口角を上げて笑った。


「食いもんでつるとか
ずりぃぞ龍斗!」


「蓮に賛成だ!」


そう言って、りゅーくんを睨み続ける2人


それを完璧に無視している
りゅーくんはアタシを
素早くバイクに乗せ走らせた。

「しっかり掴まっとけよ?吹き飛ばされても知らねぇぞ?」


意地悪なその笑みで
”フッ”っと笑うりゅーくんは
アタシから見ても
かなりカッコイイ!

きっと普通の女の子なら
イチコロだろうなっ...
恐ろしいっ!!


なーんて事を考えていると、


「お、おいっ!!待てよっ!
ゆーーーーーーーい」


何だか聞こえた気がするけど、あんな大声を出す、
変な人達と絶対に一緒にされたくないので無視しといた。