「よっぽど世話しなかったのね」 ぎくしゃくしながら、妹たちは、 「どうしてそれを……」 どことなし、責められている気がしたのだろう。と、いうことは図星ってことだ。 「サボテンはね、厳しい状況にあるほどきれいに咲くの。種を残そうとして。他の花にも似たのがあるわ」 「けなげだ……」 二人は感じ入っている。 「どうしてイヤミも通じないかな、この妹たちは」 姉のあきれ顔に、期待してもいなかったのに咲いた、サボテンの主が言う。