「瑠璃ちゃんは」


くるりと課長はこちらを向いた。

そしていつもの優しい笑顔になった。


「見てないよね」

「え、ええ」


私は体の震えを止められずにいた。

そして。ただ、うなずくしかなかった。



※次回、ハッピーエンドとバッドエンドがあります。