モテ男と地味子の初恋物語

「こいつは一番乱暴なんだけど、憎めないんだよなあ。あ、この間、紬に見せただろ、胸の引っ掻き傷?」

「あ、うん」

私はあの時に見た桂木君の裸の胸を思い出し、顔が熱くなった。

「こいつがその犯人なんだよ」

「へえ…、可愛い顔してるのにね」

と言いながら、ミイの頭を撫でようとしたら「止めろ!」と言われてしまった。

「え?」と桂木君を見たら、「噛まれる」と言った。

「猫って、噛むの?」

「噛む奴は噛む」

「信じられない。見た事ないし…」

「ほんとだって」

「でも…」

「紬はうたぐり深いなあ。だったら見せてやるよ」

「え?」

「よく見てろよ」と言って桂木君はミイの頭を撫で始めた。